分隊員ハンドブック ―――――――――――――――――――――――――――――――― Section 1 Troop Leading Procedures (TLPs : 軍隊指揮手順) に則ったミッションの流れ 1. 任務の受領  ・指揮官が上級指揮官より、任務を受領する。 2. 準備命令の発令  ・任務を受領した指揮官は、作戦に必要な装備を準備させる命令を下達する。また必要であれば、事前指導や事前訓練等を行う命令を下す。  a. 装備の準備命令を受けた隊員は、速やかに準備を開始する。なおその際、原則として装備SOPに従って装備を行い、装備重量(最低限装備しなければならない装備の重量)及び制限重量(これ以上超えてはならない装備の重量)を遵守する。 b. 装備を完了した隊員は、その旨を班長に報告し、自身の装備を要約して報告する。  c. 班長は問題のある装備を改善させる。  d. 装備に許可が下ろされた隊員は、自身の装備を要約してメモに取る。  e. 班長は全班員の装備を、要約してメモを取る。 f. 全班員の装備が完了した班は、原則班長が代表として分隊長に自班の装備を要約して報告する。 g. 分隊長は装備改善の指示を出し、問題無き場合は許可を出して、メモを取る。  h. 装備に許可が下ろされた班は、自班の装備を全員要約してメモを取る。  i. 作戦命令の下達まで、必要な爾後の行動を実施する。  (オプション) 準備命令中の射撃訓練  a. 射撃訓練の命令を受けた班は、装備の準備が終わった後、射撃場にて射撃訓練を実施する。(必ずセーブしておくこと) b. 原則として小銃は150発以上、機関銃は300発以上を射撃する。(ちなみにSASは毎日300発の規定がある)  c. 射撃訓練の終了した班は、分隊長に報告する。(分隊長の許可が下りた場合、継続しても構わない) (オプション) その他の訓練 ミッション前に市街戦、ピール、交互前進、突撃、各個前進などの訓練を行うことも出来る。時間がある場合は、暇つぶしの一環としてやってもらって構わない。(ただし事故は起こさないようにすること) ※楽しい訓練は問題ないが、ふざけた訓練はミッションを真面目にやろうと思っている人達のストレスとなるので控えること。 ※事故の発生は厳重に処置する。場合によっては訓練自体を中止する。 ※他人の話し声は集中力を減らす原因となるので、小声で話す、離れて話すなど他人を考慮した行動をとること。 ※分隊長は射撃訓練時にサイレンサーを使用させるか否かを決定すると良いだろう。敵との距離が近い場合、危険であるし、うるさくて集中できなくなる場合もある。 3. 初期の作戦命令の下達  ・偵察前の作戦命令(Operatino Order:OPORD 任務命令とも言う)を下達する。  a. 指揮官の「集合」などの号令で、復唱しつつ急いで集合する。 b. 各班長は分隊長に自班全員が集合したことを報告し、原則として片膝を付く。(いちいち分隊長が確認するのは面倒である)  c. 「命令を下達する」などの号令で、全員私語を止め指揮官の話に注視する。(メモを取るのが基本)  d. 指揮官が「質問は」などと言った場合、質問がある者は「あります」「はい」などと答え、無い者は「無し」と答える。(いきなり「無し」と言われると、質問がある者が聞きにくくなるので、一呼吸置く) e. 指揮官が「○○さんどうぞ」などと言うまで答えないこと。(例えば複数人いた場合、重なってしまう) f. 指揮官が「命令の下達、終わり」と言えば、命令の下達は終了である。 g. 指揮官が「続いて戦闘指導」などと令した場合、戦闘指導を受ける。 h. 最終的に解散させる場合、指揮官は「解散」又は「(別れて爾後の行動)別れ」などと令する。   ・「解散」と令された場合、建制順上、上級の班の班長(Alphaの班長など)が「気を付け。敬礼」などと令し、全員指揮官に対して敬礼を行う。指揮官が答礼を行い、答礼終了後、班長が「直れ」と令し、「別れ」と令し、隊員は「別れます」と返し、速やかに解散する。   ・「別れ」と令された場合、「別れます」と返し、速やかに解散する。 4. 初期の作戦の開始  ・初期の作戦命令に従い、作戦を開始する。 5. 偵察の実施  ・最終的な作戦の決心に必要となる偵察を実施する。 6. 最終的な作戦の決心  ・偵察により得られた敵情や地形の情報をもとに、最終的な作戦を決心を行う。 7. 最終的な作戦命令の下達  ・決心された最終的な作戦命令を下達する。この場合、敵との距離が近く危険なため、「全員集合して命令下達」、「警戒をほったらかしにして命令下達」、「長々と形式的に命令下達」などの形は避けられる場合が多い。基本は、「指揮官の下まで行く」か、「指揮官のみを集めて下達」「無線で命令下達」する形式が取られる。 8. 作戦の監督及び作戦の改善 ―――――――――――――――――――――――――――――――― Section 2 準備命令中の装備報告の仕方 ―――――――――――――――――――――――――――――――― Section 3 [任務命令] Operation Order : OPORD (SMESC) T)Situation (状況) A. 敵の状況 メモ B. 味方の状況 メモ C. 附随部隊及び分遣隊 メモ ------------------------------------------------- U)Mission (任務) メモ ------------------------------------------------- V)Execution (任務) A. 作戦のコンセプト(構想) メモ 1. 機動 メモ 2. 射撃 メモ B. 機動部隊の操作 メモ C. 支援部隊の操作 メモ D.命令の総括 メモ ------------------------------------------------- W)Service Support   (補給支援) A. 一般 メモ B. 軍需品及び補給 メモ C. 医療後送(Medical Evacuation) メモ D. 人員 メモ E. その他 メモ ------------------------------------------------- X)Command & Signal (指揮及び信号) A. 指揮 メモ B. 信号操作指導(Signal Operating Instructions:SOI) メモ ―――――――――――――――――――――――――――――――― Section 4 [分隊隊形]  *Squad Culumn* (スクアッドカラム)   ・FTL ・AR  ・G   ・R   ・SqL   ・FTL ・G  ・AR ・R -------------------------------------------------  *分隊横隊* (Squad Line) ※必ず側面にARを置いた形にする。 ・AR ・FTL ・G ・R    ・R ・G ・FTL ・AR             ・SqL -------------------------------------------------  *分隊縦隊* (Squad File)   ・FTL ・SqL (予備)   ・AR ・G ・R ・SqL   ・FTL   ・AR   ・GRN   ・FTL (予備) ・R -------------------------------------------------  *分隊全方位警戒態勢* (All Round Defence : ARD)    (先頭の隊、1組)       ・AR ・FTL  ・FTL      ・G (後尾の隊、1組)  ・SqL    (先頭の隊、2組)  ・AR      ・R         ・G ・R (後尾の隊、2組) ―――――――――――――――――――――――――――――――― Section 5 [移動技術] (Movement Techniques)  *Traveling* (普通行進) "接敵する可能性があまり無い地域での移動技術"   ・FTL ・AR  ・G   ・R   |   | | 約20m   |   |   ・SqL   ・FTL ・G  ・AR ・R -------------------------------------------------  *Traveling Overwatch* (警戒行進)"接敵する可能性が高い地域での移動技術"   ・FTL ・AR  ・G   ・R | |   |   |約50m |   |   |   ・SqL   ・FTL ・G  ・AR ・R <ハードコンタクトした際、先頭の隊の戦闘に後尾の隊が巻き込まれず機動性を維持できる> -------------------------------------------------  *Bounding Overwatch* (交互警戒行進) "接敵する可能性が非常に高い地域又は、交戦中移動する際に使用する移動技術"  1. 交互前進 (Succesive Bound) 約20m ↑   a. Alpha―――― Bravo―――― ---------------------------------- b. Alpha ―――― Alphaの横まで(密着する必要は無い。最初の距離を保つ) ↑            Bravo―――― ----------------------------------   c. Alpha―――― Bravo―――― ---------------------------------- <速度は指揮官が定める。一回での移動距離は約20m> <号令(援護射撃無し)「分隊。爾後の前進は交互前進。当初○○○は前進、○○○は前進援護。○○○前進用意、前へ> <号令(援護射撃有り)「分隊。爾後の前進は交互前進。当初○○○は前進、○○○は射撃支援。○○○射撃用意、撃て。○○○前へ> <到着した隊は無線にて「○○○セット」と報告。報告を受け次第、援護部隊は「○○○ムービング」と言い移動を開始する> -------------------------------------------------  2. 交互超過前進 (Alternate Bound) 約20m ↑   a. Alpha―――― Bravo―――― ---------------------------------- b. Alpha ―――― Alphaのさらに前へ ↑            Bravo―――― ----------------------------------    Bravo――――   約20m        ↑   c. Alpha――――  ---------------------------------- <速度は指揮官が定める。一回での移動距離は約20m。後尾の隊は先頭の隊のさらに前に行く> <号令(援護射撃無し)「分隊。爾後の前進は交互超過前進。当初○○○は前進、○○○は前進援護。○○○前進用意、前へ> <号令(援護射撃有り)「分隊。爾後の前進は交互超過前進。当初○○○は前進、○○○は射撃支援。○○○射撃用意、撃て。○○○前へ> <到着した隊は無線にて「○○○セット」と報告。報告を受け次第、援護部隊は「○○○ムービング」と言い移動を開始する> ―――――――――――――――――――――――――――――――― Section