米陸軍リーダーシップの、チーム形成の段階について紹介します。
1. 編成段階
・ 部下の課題
全般
・ 自身がチームの一員であることを受け入れる。
・ リーダーとメンバーについて知る。
・ 自身及び家族の関心は何か考える。
兵士自身
・ 戦争の不確実性について実感する。
・ 今までに経験のない怪我と、死の恐れに対処する。
・戦場の環境に慣れ、適応する。
・ 家庭から離れることに慣れ、適応する。
・ リーダーの課題
全般
・ 部下の話を聴き、面倒を見る。
・ 部隊に慣れる方法を提案、計画、実施する。
・ オリエンテーションを実施する。
・ 部下の積極的な貢献に報いる。
・ 模範を示す。
兵士に対して
・ それぞれの兵士たちと話す。
・ 冷静な存在であることを示す。
・ 安定した状況を提供する。
・ チームの仕組みを確立する。
・ 直接兵士を助ける。
2. 強化段階
・ 部下の課題
全般
・ リーダーとメンバーを知る。
・ 親しい友人を作る。
・ 誰が責任を持つのかを知る。
・ 物事を行う方法に慣れ、適応する。
・ 物事をどう処理するべきかの感覚を身につける。
・ 家族と部隊の問題を克復する。
兵士自身
・ 生き残る。
・ 実行力を示す。
・ チームメンバーであることを早く受け入れる。
・ 敵について知る。
・ 戦場について知る。
・ 聖明を脅かす過ちを避ける。
・ リーダーの課題
全般
・ 信頼し信頼を推奨する。
・ 統制を続けながら成長させる。
・ リーダーの出現を確認し、方向づける。
・ 権限の明確な系列を確立する。
・ 個人と部隊の目標を設ける。
・ 使命遂行のため、部隊として訓練する。
・ 達成を通じて誇りを形成する。
・ 自己評価と自己診断の習慣を持つ。
・ 公平に当たり、責任も与える。
兵士に対して
・ 戦闘のための部隊として訓練する。
・ 実行力を示す。
・ 兵士たちを知る。
・ 部下の集散を調整する。
・ 安定した部隊風土を形成する。
・ 安全意識を強調し、備えを改善する。
3. 維持段階
・ 部下の課題
全般
・ 他の人々を信頼する。
・ 自分の考えと感情を抑えずに、自由に交流する。
・ チームメンバーを支援する。
・ 信頼と確信を保持する。
・ 使命と価値観を共有する。
兵士自身
・ 継続する作戦に慣れ、適応する。
・ 戦死者に対応する。
・ 敵の行動に対して、適応する。
・ 退屈を克復する。
・ 噂を避ける。
・ 恐怖、怒り、失望、パニックを統制する。
・ リーダーの課題
全般
・ 信頼を示す。
・ チームワーク、訓練、部隊の維持を重視する。
・ 部下の問題へ対処する。
・ より挑戦的な訓練を計画、実施する。
・ スポーツや、社会的、精神的活動を通じて誇りと精神を形成する。
兵士に対して
・ 睡眠の規律を守り強化する。
・ 安全意識を保持する。
・ 兵士へ状況報告を行う。
・ 兵士の認識を知り、対処する。
・ 検討会と、事後検討会(AAR)を行う。
・ パニックに直面した際、速やかに指揮統制し、行動する。