Team IBISS Server において、軍事学を学ぶためには、どのような本が良いのかを教えてほしいと言われましたので、それを紹介するページを作成しました。番号は、一応のおすすめの手に入れる順番ですが、手に入れるのが難しいものもありますので、参考程度にどうぞ。
お求めになりやすいよう、Amazonのリンクも記載しております。(宣伝料などをもらう機能は入れておりません。)
適切な知識を日本語で得ることができるもの(高難易度)
1. 野外令
最も適切な軍事学を手軽に学ぶことができる教範です。国立国会図書館から、手に入れることができます。少し古いですが、陸上自衛隊の最高教範であり、国立国会図書館のデジタルコレクションにも登録されているため、図書館向けデジタル化資料送信サービス参加館であれば閲覧・複写することもできます。
2. 野外幕僚勤務
野外令と同様の手段で閲覧・複写することができます。指揮官の下で働く幕僚が、いかにして指揮官の状況判断に資するのかが書かれています。指揮官の状況判断の要領が詳細に書かれている教範も本教範であり、幕僚のみならず指揮官にとっても重要な教範です。
3. 野外令合本
野外令と野外幕僚勤務とが合本になっているものです。野外令及び野外幕僚勤務と同様の手段で閲覧・複写することができます。
4. 野外令第1部の解説
上記同様の手段で閲覧・複写することができます。今の野外令は陸戦研究で確認すると第1部、第2部に分かれていないようですが、昔は第1部、第2部で分かれて書かれていました。この第1部を解説する本であり、正直これがないとなかなか野外令を理解することは難しいでしょう。
5. 野外令第2部の解説
野外令第1部の解説と同様です。
6. 野外幕僚勤務の解説
野外令と同様、これがないと野外幕僚勤務を理解するのは難しいでしょう。他教範と同様の手段で閲覧・複写することができます。
7. 陸戦研究
一応の民間研究機関である陸戦学会の機関紙です。一応と記載するのは、基本的に自衛官しか購読することはできないためです。しかし民間ではあるため、許可されれば一部の民間人も購読可能なようです。しかし基本的には許可されないため、国立国会図書館や他大学から手に入れるのが基本になります。
本陸戦研究のすごさは、陸上自衛隊が上記教範をもとにして、どのように戦術を組み立て、作戦していくのかなどを細かく紹介している点です。これは陸戦研究が幹部自衛官の教育を目的の一つにしているためです。
民間人が陸上自衛隊の図上戦術などを学ぶことのできる唯一の書籍でしょう。
2000年までの機関紙はすべてデジタルコレクションで閲覧・複写することができ、それ以降の機関紙は国立国会図書館やその他の大学から複写して送ってもらうことができます。
手軽に知識を得ることができるもの(戦術)
1. 戦術の本質 戦いには不変の原理・原則がある (サイエンス・アイ新書) 木元 寛明 (著)
2. 機動の理論 勝ち目をとことん追求する柔軟な思考 (サイエンス・アイ新書) Kindle版 木元 寛明 (著)
3. 戦術と指揮―命令の与え方・集団の動かし方 (PHP文庫) 松村 劭
4. 米陸軍戦闘マニュアル―コンバット・リーダーズ・フィールド・ガイド スタックポール・ブックス (編集), 柘植 久慶
5. 機械化歩兵部隊のすべて (米陸軍戦闘マニュアル)
6. 最新コンバット・バイブル―現代戦闘技術のすべて クリス・マクナブ (著), マーティン J.ドハティ (著), 角 敦子 (翻訳)
6. 『クラウゼヴィッツ「戦争論」を読む』 川村康之
7. 60分で名著快読 クラウゼヴィッツ『戦争論』 (日経ビジネス人文庫) 川村 康之
8. 戦術学入門―戦術を理解するためのメモランダム (光人社NF文庫) 木元 寛明
9. 愚者の渡しの守り: タイムループで学ぶ戦術学入門 Kindle版 アーネスト・スウィントン (著), 武内 和人 (翻訳)
10. 名将に学ぶ 世界の戦術 (図解雑学) 単行本(ソフトカバー) – 家村 和幸 (著)
11. 軍事学入門 防衛大学校防衛学研究会 (編集)
12. 軍事の事典 単行本 – 片岡 徹也 (編集)
13. 統合軍参謀マニュアル J.D. ニコラス (著), W.O. スピアーズ (著), G.B. ピケット (著), Jack D. Nicholas (原著), William O. Spears Jr. (原著), George B. Pickett (原著), 野中 郁次郎 (翻訳), 谷光 太郎 (翻訳)
14. 孫子の兵法関係の本