米軍が使用している、Troop Leading Procedures : TLPs : 部隊指揮手順を紹介します。
1. 任務の受領
・指揮官が上級指揮官より、任務を受領する。
2. 準備命令の発令
・任務を受領した指揮官は、部下に必要な準備をさせる命令を下達する。その際、受領した作戦命令と必要な装備などを簡単に下達し、部下に任務分析から始まる状況判断をさせる。その後、自身も状況判断を開始する。
3. 初期の作戦決定
・MDMP(軍事意思決定過程)や状況判断により、初期の作戦を決定する。この際、大まかな行動方針を示し、最終的な作戦の決心は我が偵察を終えてからにする。
4. 初期の作戦開始
・初期の作戦決定に従い、行動を開始する。
5. 偵察の実施
・最終的な作戦の決定に必要となる偵察を実施する。
6. 最終的な作戦決定
・我の偵察により得られたより詳細な敵情から、状況判断を用い、各行動方針より結論を出す。決定した行動方針をよく構想し、作戦命令(OPORD)や各別命令(FRAGO)などを作成する。
7. 作戦命令の下達
・作戦命令を下達し、実行に移す。
8. 監督及び改善
・作戦遂行の監督と、遂行中の作戦の改善を実施する。